現地校、Fountain College での最終日。
今日でもう最後だと信じられないくらい、時間が早く過ぎていきました。

オーストラリアでは毎年8月にBook Week（ブック・ウィーク）があり、この1週間は幼稚園や小・中学校でもこのブック・ウィークをお祝いし、学校では本に関するアクティビティーやイベントが行われます。
今週はたまたまそのBook Weekの週であり、ここ Fountain College では、本日金曜日に、一番大きな Book Weekのイベントが予定されていました。

この Book Week の楽しみは、実は「仮装パレード」なんです。
聞くところによると、オーストラリアではあまりハロウィンはメジャーではなく、仮装といえばこの Book Week なのだそうです。
今年度の Book Week のテーマは「Reading is Magic」。
それにちなんだ本を選び、またその本のキャラクターを選び、そのキャラクターに扮して登校し、コスチュームコンテストが行われました。

元々のこの Book Week 自体の存在意義、教育的なねらいは、”読書を推進すること” と、”子どもたちが自分のコスチュームを作ること” が目的だったそうです（諸説あります）。

※この Book Week は、祝祭日（公休日）ではないですが、オーストラリア全国でお祝いする日です。
同様なもの（公休日ではないが、オーストラリア全国でお祝いする日）に、Harmony Day という日があります。毎年3月21日のこの日は、オーストラリア政府により定義されている日で、根底にあるメッセージは「Everyone belongs」、すなわち、多様性を尊重し、オーストラリア人として全ての人種を受け入れていく姿勢を強調するためのもの（reinforcing the importance of inclusiveness to all Australians）です。

現地校、Fountain College での最終日であるこの日、Book Weekのイベントに加えてもう一つ素晴らしいことがありました。
私たちのグループが1週間、Fountain College での留学プログラムを修了したことを証明していただける修了証書（Certificate）の授与式を行ってくださったのです。

1週間（5日間）という短い期間ではありますが、現地の学校で、現地の子どもたちと同じ内容の授業を受ける体験ができたことは本当に貴重な経験になったと思います。

その授与式の後、私たちを受け入れてくださったお礼として、”文化交流会”を行いました。
必ずしも今現在も子どもたちが遊んでいるものではありませんが、日本の伝承遊びであるベーゴマや折紙、けん玉など、それぞれのメンバーが準備してきたものを、Fountain College の6学年の皆さんに紹介し、一緒に楽しみました。
みんな、本当に私たちや ”日本” に興味津々で、積極的に関わってくれました。

卒業証書の授与式と文化交流会は、昼休みの直前のコマの授業で行われましたが、その後の昼休みまで食い込んで、みんな時間を忘れて楽しんでいました。
昼休みですので、その他の学年の皆さんも教室の外から私たちの様子を見かけ、興味のある子たちがどんどん混ざってきてくれました。

折り紙やベーゴマのデモンストレーションをしていた子たちは結構大変そうでしたが、こうして興味を持ったことに積極的に、自分の気持ちに正直に素直に行動する美しい姿勢がとても素敵でしたし、私たちのグループの子たちにも、こうした自由な”学び”の雰囲気が、言葉で説明することは難しいかもしれませんが、”良き思い出”として残っていくと良いなあと思いながらみていました。

皆、気がつけばこちらの現地校、Fountain College にもたくさんのお友達ができたようです。
本日で最終日であり、そのお友達たちとも本日でお別れです。

大変名残惜しいですが、この美しい思い出はこれから先の長い人生を合わせても、その中でもとても特徴的な大きな思い出であり、これから先もずっと残り続けていく皆の資産になったことと思います。

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