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2024年8月 オーストラリア パース留学ツアー 現地校訪問レポート 「Bannister Creek Primary School」
2024年8月 オーストラリア パース留学ツアー 現地校訪問レポート
「Bannister Creek Primary School」
https://bannistercreekps.wa.edu.au/
今回のツアーで通わせていただいている Fountain College とほぼ同じエリア(Ferndale, southeastern suburb of Perth)にある、Perth郊外の小学校。
小学6学年及びPre-School、Kindergartenを含め、584人の生徒が在籍している、この辺りではかなり大きな小学校です。
(※近年のトレンドからの概算で、今後数年かけて700人規模まで増えていく見込みとのこと。)
school motto は、「Courage, Wisdom and Happiness」
国全体が多様化の最前線のようなオーストラリアの中でも特にその進化が顕著な西オーストラリア州、パース。
私たちのグループが通わせていただいている Fountain Collegeも、その土地柄の特徴を色濃く持ち、在籍する生徒のバックグラウンドである国籍は30カ国を超えると聞いていて驚いていた矢先。
こちらのBannister Creek Primary Schoolには、なんと52の国や地域出身の生徒の皆さんが通われているそうです。
西オーストラリア州、あるいはパースの多様性は、当然エリアごとで多少ばらつきはあるようですが、このBannister Creek Primary Schoolの「52カ国」というのはかなり多い部類に入るようです。
この Bannister Creek Primary School はまた、西オーストラリア州に639ある(※2024年度1学期現在)、「Independent Public School」のひとつです。
Independent Public Schoolとは、一言で表現すると、”独立採算制を許可されている公立学校” です。
教育成果を向上させるために、学校運営のさまざまな分野で独自性を出す教育を実践しています。
(※政府の決定する内容通りの教育実践をするのではなく、地域性や校長の方針による独自性を出していくために15年ほど前(2010年)から始まった制度とのことです。政府の本音の思惑としては、政府の管理下に置く手間とコストを削減するためでしょう、とのこと。可能性としてはあり得る憶測です。「Independent Public School」を名乗るために厳しいCriteriaを設け、また、「Independent Public School」であるということはその厳しいCriteriaをクリアしたという、高い教育水準をある程度意味するいわゆる”ステータス”があるため、Independent Public School 登録制度は、政府側にとっても学校側にとっても win-win な関係であり、制度であるようです。)
ここBannister Creek Primary Schoolは、特に「算数(数的リテラシー/計算力)」、「識字(読み書きによる表現能力)」、「科学」の分野に力を入れているとのことで、カリキュラム正課以外でもさまざまな取り組みをされています。
例えば、読書(リーディング)を奨励するために行っている取り組みの中では、Pre-Primaryの学年(日本でいうところの年中くらい)から小学校低学年の間までに、本を100冊読むと校長先生に表彰してもらえ、そのリワードでまた本がもらえるのだそう。
さらにその後読書を続け一定の評価を得られるとバッヂがもらえ、全校で表彰してもらえるそうです。
(La Porte International School で行っている「Reading Challenge」のような取り組みですね。)
その他の独自性の特徴としては、在籍する全校生徒のおよそ8割もの生徒が、何らかの楽器を練習しているそうです。
楽器の多様性も豊富で、ドラムやギター、ピアノから、その他さまざまな国や地域の伝統的な楽器まで、さまざまな楽器を多くの生徒が演奏しているそうです。
Before/After School Program(課外クラス)にも力を入れておられ、on siteで、即ち通っている学校の校内でさまざまな追加の学びが得られるのも、この学校の人気の理由だそうです。
識字や算数などの、いわゆるお勉強のクラスはもちろん、テニススクールなどのスポーツ系のクラスもあるようです。
(※ちなみに、こういった放課前・放課後プログラムの業者は入札によって決めるそうです。Independent Public Schoolなので決定権は学校にあり、政府や自治体の介入はなく、独自の裁量で決定できるようです。ちなみに、ここBannister Creek Primary Schoolには、Camp Australiaが入っているそうです。)
Bannister Creek Primary Schoolには、正課に「Sustainabiliy Program」があるそうです。いわゆる、「SDGs」を包括的に教科化したようなもののようです。
そのため、遊び場もNature playを主流にしていこうという流れがあり、遊具も木の素材のものなど、プラスチックではない素材のものに変えていっているところだそうです。
年少「kindy」、年中年長「pre-primary(full time)」は、教室に誰もいなかったため中に入らせていただけました。
20人定員で、担任と副担任(TeacherとAssistant Teacher)で20人の生徒を見ているそうです。
この辺りはほぼ、日本の基準と変わりませんね。
少し驚きましたが、こういった幼児に対しても、政府からカリキュラムが付与され、それにしたがって授業を行っているとのことでした。
(「海外の幼稚園は自然の中で遊んでいるだけだ」というのは、少し昔の話なのかもしれません。少なくとも、2024年現在の西オーストラリア州では。)
オーストラリアでは、父の日(Father’s Day)は9月の最初の日曜日で、今年は9月1日がその日だそうです。
そのため、街中でも父の日商戦が活発で、変なTシャツやマグカップがたくさん売られていました。
エスコートしてくださったCooperate Service Managerのマーニー先生に、典型的な母の日と父の日の子どもたちからのお祝いの仕方(Typical and traditional ways to celebrate Mother’s Day and Father’s Day)を聞いたところ、母の日にはハンドマッサージやネイルをしてあげること、父の日にはDIYツールを1つか2つあげて、あとは遊んでもらうこと!だそうです(笑)。
どちらもお国柄が出ていて素敵ですね!!
最後の写真は、Cooperate Service Managerのマーニーさんと。
チョウチョの羽を模した素敵な門の前で。
大変勉強になりました。ありがとうございました。
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※ちなみに、留学生の、小学校の学費はいくらなのか気になり聞いてみたところ、ある人は5,000~11,000ドルと言い、ある人は14,500ドルと言い、ネットで調べてみると州ごとにかなりばらつきがあるようですが、おそらく西オーストラリア州でも、場所によるでしょうが10,000ドルから14,000ドル前後かかるようです。
※上記は留学の場合であり、現地の人たち(Domestic Students)は、幼稚園から高校まで授業料は基本的に無料です。ただし、授業料以外の費用、例えば遠足などに使われる費用として、「Contribution(寄付金)」が年間1,000ドルほどかかるようです。「寄付金」なので、一応強制ではないそうですが、基本的に払うものであり、基本的に払わない人はほとんどいないとのことでした。
※もうひとつちなみに、公立の小学校には、子どもの学生ビザでは入れないそうです。親が自分の学費を払って学生ビザでオーストラリアに滞在している場合(例えば修士号や博士号の学生である場合)、こういった州立校が無料で子どもを受け入れてくれるそうです。
※このあたりの情報は、一応、現地の小学校の中の人に聞いた情報ではありますが、あまりしっかり裏を取っていないふわふわした情報ですので、参考程度に留めておいてください。
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