帰りの便。
行程は、
8/16 18:00 オーストラリア・ブリスベン → 20:00 シドニー
21:00 シドニー → 翌8/17 6:05 羽田
8:00 羽田 → 9:30 中部国際空港
の予定でした。
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8/16。
ブリスベンからシドニーの便は遅れも何もなく無事20時ごろ到着。
しかし、羽田への便が21時発で、オーストラリアの国内線から国際線のトランジットを1時間で済ませないといけないという、超強行な旅程!
基本、移動は全部ダッシュ!
エスカレーターもダッシュ!!
Express Laneで出国手続きをなんとか超バッタバタで済ませ、
空港じゅう、ゲートに向けてダーーーッシュ!!!
すると、出発ゲートは静まり返っていて、人もまばら。
電光掲示板には我々の乗る飛行機の便名どころか何も書かれていない。
何かが、おかしい・・・
嫌な予感を押し殺し、隣のゲートのカンタス航空スタッフに状況を聞いてみると、なんとゲートが変更になっているとのこと。
いつの間にやら!
なぜ誰も教えてくれない!!
貼り紙くらいしてくれてもいいじゃないの!!
この時点で時刻は21:15。
出発予定時刻を15分過ぎてしまっている・・・
空港内アナウンスには到着以降ずっと聴力のすべてを集中させているけれど、我々の便に関してのアナウンスは今のところ無し。
とにかく、変更後のゲートに向けてまたダッシュ!!
変更後のゲートに着いたのが21:20頃。
あ!!
ラッキーーーー!!!!
人がまだ居る☆
どうやらまだ飛行機は飛んでいない様子。
聞いてみると、機体のトラブルで出発が遅れているとのこと。
助かった〜〜〜。と思いながら、子どもたちにもその旨を伝え、ひとまず休憩することに。
21:30。なんの動きもない。
22:00。なんの動きもない。。
22:30。なんの動きも、、、ん?前の方でちょろちょろ動きがある。
耳を研ぎ澄まして会話を盗み聞くと、「シドニーに住んでいる人〜」と空港職員が声をかけている様子。
どういうこと??
その、『シドニーに住んでいる人』から順に通されていっている模様。
…ほんと、どういうこと??
23:00。ようやく我々の番になり。
ふぅ〜。やっと飛行機に乗せてもらえる〜と、話を聞いてみて発覚!フライトはキャンセルされたとのこと。。。
なぜアナウンスしない?!
混乱を避けるための作戦か!?
やるね、カンタス航空!!
こちらの人数(大人・子供の内訳、男女の内訳)を伝えるも、ジャンボ飛行機丸ごと一個分の乗客のホテルを急遽取ってもらっているわけだから、シングルベッドが人数分当てがわれるわけではない様子。
それでシドニーに住んでいる人だけ先に外に出していたのね!
謎が解けた☆
と喜んでいるのも束の間。
私たちチームも、ダブルルームが当てがわれれば、ダブルベッドで2人で寝ないといけない可能性大!
子どもたちはいいとしても、大人たちはさすがに、、、ね。
とりあえずゴリゴリ交渉して、我々11人で7室確保。
移動先のホテルでシングルルームと、ダブルではなくツインルームを頑張って確保しよう!と密かに決意を新たにバスで移動。
この時すでに 0:30。
ホテルに着いたのが 1:00。。。
空港での職員の話では、シングル2室とダブル5室を我々グループのために取ってくれていたようでしたが、意外にもツインの部屋に余裕があるとのことで、ダブルの部屋はすべてツインに振り替えてもらえることに。
ラッキー!ツイテル!!
ツイテルよ、みんな!!
みんなは眠い目をこすりながら、「シドニーに泊まれたことは本当ラッキー!」と言ってくれている。
ああ、本当になんて前向きな子たちなんだ…
天使だよ、みんな…
とりあえず、ここまでの事の顛末を親御さんにご連絡し、なんやかんやで3:00過ぎ。
ゆっくり休みました。
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翌朝。
8/17。
シドニー→羽田のフライトの予定時刻は14:00。
昨晩、空港職員の人から、ホテルまではバスで30分くらいと言われていたけれども、実際には40分ちょいかかったことからまた嫌な予感がし、航空会社がアレンジしてくれた予定出発時間11:00より早く出発することに。
昨日の夜、我々を空港からホテルまで送ってくれたバスの運転手、Rayさんがまた明日の朝も迎えに来てくれるとのことで、直接交渉し9:45の出発とさせていただきました。
あんなに真夜中でも40分強かかったわけだしね。
平日の昼間だから、道が混むかもしれないしね〜。
振替え便の席、他の人たちよりも早く行って確保しておきたいしね〜〜。
時間余ったら、シドニーの空港で遊んでればいいしね〜〜〜。
なんて思いながら迎えた翌朝。
ここでまた問題が、、、。
時間通り、むしろかなり早めの9:00すぎにホテルに来てくださったRayさん。
私も7時前には起き、早めにスタンバっていたためフロントでばったり再開。
このRayさん曰く、航空会社から11時のピックアップと言われているため、自分の一存では出発時刻を変更できなくなったとのこと。だから申し訳ないけど、11時まで待って欲しいとのこと。
いかん!
いかんよ、そんなヌルいこと言ってちゃ!!
早速ホテルの人に頼んで電話を借り、航空会社にTEL。そして事情を説明し交渉!
すると、我々が泊まっていたホテルにはもう3組、そして隣のホテルにも4グループ、(詳しくは忘れたけど)全部で30数名宿泊しているとのこと。
そしてRayさんのバスは、その2つのホテルの人たち全員を空港に送っていかないといけないことになっているのだとか。
わかりましたよ。
じゃあ、全員に電話しますがな!
振替え便に乗ろうとしている宿泊客全員に!!
ホテルの人に事情を伝え、我々が宿泊していたホテルの方からまずTEL。
すると、我々グループの他の方は皆、タクシーチケットをもらっているとのことで、タクシーで空港まで来てくれと言われていたことが判明。だからバスには乗らないとのこと。
なにそれ〜。先に言ってや。
てか、カンタスの人たち、そこちゃんと把握しといてや。
まあとにかく、ホテル1個クリアー。
残すは隣のホテル。
隣のホテルに行くと、それらしき日本人の団体さんが見え、ガイドさんに事情を話したところ、ツアー参加者の方には出発時間が早まることで問題ないか確認してくださることに。
残りは私がフロントに行き、また事情を説明し、宿泊客に連絡。
すると、先ほどのツアーの団体さん以外の方はすでにチェックアウトされ、空港に向かわれているとのこと。
なに〜〜!
やりますな!!結果先を越されてますやん。
ツアーの方も皆早く出る事に同意してくださり、ということで、Rayさんバス利用者全員のコンセンサスゲット!
また元のホテルに戻り、航空会社にTELし、Rayさんのバスは出発します、と私から伝え、いざ出発!
この時点で10:30。
もう結構疲れたよ!!やばいよ!!
おまけに結局30分しか早まってないじゃん。。。
Anyway,
無事空港に到着。
急いでチェックインカウンターに行くと、すでに結構な行列。。。
う〜〜〜ん、みんなやっぱり考えることは同じなのね。。。
仕方がないので普通に並び、普通にチェックイン。
普通に全員席ゲット。
普通に。。。!!
普通に席ゲットしてるや〜〜ん!よかった。。。泣
そして、このフライトの予定到着時刻をみると22:00となっている。
これは良く無い時間だ。。。
我々が羽田から中部国際空港の移動に利用する便はJAL便。
JALは私の知っている限り、朝便と夕方便、1本ずつしか無いハズ。
22:00羽田着。
これは、、、良く無い時間だ。。。
私の懸念をカンタス航空の職員に伝えると、陽気なオージーから
「大丈夫!俺たちにまかせとけ!お前たちのホテルはバッチリ俺たちがキメてやるぜ!!東京までぐっすり眠って、東京で確認しな!!なにも心配することは無いぜメイト!!」
(※一部誇張表現があります。)
的な返事が。
なるほど。
東京でのもう一泊はすでに秘密裏に確定していたのか。。。
そして、何やらまた危険な香りがする。。。
ホテルは本当に大丈夫なのだろうか。。。
おまけに、こんなお盆休み真っ只中の超絶繁忙期に、我々全11人をサクっと乗せてくれる振替え先の国内便があるとは思えない。。。
そこで、困った時の海外生活・鈴木さん。
これ、困った時って言っていいですよね?電話していいですよね!?
的なノリで連絡。
鈴木さんには、日本から東京サイドに、宿泊先が確保されているかの確認と、振替え便の確保のお願いをすることに。
鈴木さんの声、安心感ある〜〜〜。
なんかもう助かった感じする〜〜〜。
鈴木さん曰く、振替えの便は探すが、最悪陸路でもいいですか?との事。
その移動が旅行保険の適用範囲内なのかと尋ねると、遅延保証はついているハズとの事。
よかった〜〜。
飛行機の方が楽チンだけど、なければ最悪新幹線でもいいよね。みんな。。。
とりあえず後の事は鈴木さんとカンタス航空職員の皆さんにお任せし、先へ進む事に。
チェックインが済み、再度出国の審査をし(もう2度目だからみんな楽勝!)、なんだかんだでゲートに着くと、もう12:30になってました。
Boarding Time は 13:15。
時間がなくなっちゃったね。まあでも、帰れるだけでオッケー!!
そして13:15。
13:30。
14:00。
・・・ん?
動きが、、、無い。。。
出発時刻過ぎてますけど、、、。
などと、とにかく私たちをドキドキさせてくれたカンタス航空でしたが、無事14:10頃からボーディングが始まり、少し遅れで無事出発しました。
真昼間のフライトだったため、みんなちゃんと寝れるか心配でしたが、やっぱりなんだかんだでみんな疲れていたよう。
ものすごく静かなフライトはあっという間に終わりました。
そして羽田着。
ほぼ予定通り。22:10。
タラップを降り、ゲートに向かうバスに乗り、建物に到着すると、見るからに頼り甲斐のある50代ぐらいの日本人男性が私の名前を叫んでいる。
50代くらいの男性に名前を呼ばれてこんなに嬉しかった事はないぜ・・・。
聞くと、我々チームで6室、品川プリンスホテルを確保してくださったとの事。
そして、翌日のフライトは、ANAもJALもすべて満席のため、新幹線で帰ってほしいとの事。
その旅費はとりあえず私が建て替え、その後精算していただけるとの事。
ああ、理路整然としていてわかりやすい。
ああ、ノーカオス。
ニッポンの安定感。
50代男性の安定感。
出国手続きを済ませ、京急で品川に向かい、ホテルにチェックイン。
この時、0:00過ぎ。
みんな飛行機でたっぷり寝たため、結構元気。
おまけに、品川プリンスの豪奢ぶりにテンション上がりまくり!!
お腹が空いていた子がたくさんいたので、一旦荷物を部屋において、すぐにコンビニに行く事に。
「みんな〜!今夜は飛行機遅延パーティーだよ!!」
の掛け声で、夜中にコンビニ飯をただ食べるだけの時間が一気に最高潮を迎えました。
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8/18。
翌朝は、みんなで品川プリンスの朝食バイキング。
4会場ある中から、多数決(ほぼ満場一致)で、和食専門のビュッフェへ。
みんな、納豆やら海苔やら豆腐やらを食べてます。
私も食べました。
うまい・・・。
うますぎる・・・。
思えばみんなはホームステイ中、ホストファミリーからいろいろいいもの食べさせてもらってたみたいだけど、私はしょうもないものばっかり食べてたなぁ。
こんなにまともな食事、久しぶりだ・・・。
感激を噛み締め、ゆ〜〜っくり時間をかけ食事を済ませ、ホテルに戻り、少し休憩してすぐに新幹線に乗るべく品川駅へ。
目指すは10:47発。
しかしなんやかんやあって11:00発に乗る事に。
もう全然いいよ、そんな13分ごときの小競り合い!
もう30時間以上遅れてますしね!!
新幹線に乗り込む前、キヨスクで飲み物やおやつをたっぷり買い込み、座席をぐるっと回してみんなで楽しく名古屋へ向かいました。
そしてJR在来線に乗り換え、一宮へ。
現実が近づいてくる。。。
みんな、なんだかんだでこの2泊が楽しかったようで、近づいてくる現実に対しては複雑な心境の様子。
まだ帰りたくない。。。
でも家族には会いたい。。。
ああ、また何かハプニングが起きて、奇跡のもう一泊追加来ないだろうか。。。
そんなこんなの思いを胸に一宮に到着。
親御さんの顔を見てみんなも最高の笑顔。
みんな、本当に無事でよかった!!!
そして、帰りは足掛け約47時間の長旅、本当にお疲れ様でした!!!
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いやはや。。。
なかなかエラい目にあった帰りの道中でした。
しかし、かなりいろんなことを学ばせてもらいました。
経験値も付きました。
とにかく、子どもたちを不安にさせないようにポジティブで居続けるのに必死でしたが、それを察してか、そもそもみんないい子たちだったのか、文句を言う子が一人もいなかったことに私は本当に助けられました。
特に、シドニーからのフライトがキャンセルになった夜。
ゲート付近には、英語が話せなくて困っている人がたくさん居て、みなさんお困りのようだったのでいろんな人の通訳をしました。
あまり言いたくないですが、基本みなさんご立腹の様子で、負のオーラがすごくて。。。
その横で、子どもたちは冗談ばっかり言って笑っていてくれて、明るく振舞ってくれていました。
みんな口々に、「一泊のびて嬉しい!」とか、「シドニーで泊まれるなんてラッキーやん!!」とか言ってくれていました。
本当に、シドニーで泊まれることがただただ嬉しかっただけかもしれません笑。
そして、大人たちと違って、後ろの予定がどうにもならないこともきっとないのでしょう。
結果、私たちは、帰路の間中ずっと、2度のホテルの宿泊も含め、最高の経験をすることができました。
本当に楽しかった。
同じ飛行機で帰った人たちの中には、同じ経験をしたにもかかわらず、全く逆のニュアンスでこの経験を受け止めた方もみえるでしょう。
その方達には残念なことですが、この帰路はきっと楽しくなかったでしょうね。
まさに、笑う門には福来る。
『福来る』とは言いますが、勝手に来てはくれないです。
笑うことで、自分から掴みにいっているような感じがするなぁ、と、今回の件で子どもたちにたくさん教えてもらえた気がします。
そしてカンタス航空の職員のみなさま。
蓋を開けてみれば、最高のリカバリーでした。
ドキドキしてたのは結局自分だけ。
万事スムーズに、バスの手配、ホテルの手配、連絡網の手配をしていただけ、とても気持ちよく帰ってくることができました。
さすが、世界一安全な航空会社!
カンタス航空万歳。
最後に、日本で待ってくださっていたご家族のみなさま。
帰りは本当に心配だったでしょうが、混乱されてみえる様子が一切なく、おかげさまでのびのびとその場の判断で後ろの旅程を決めていくことができました。
冷静な対応に、本当に感謝しています。
早速届いておりますメールは、本当に嬉しく読ませていただいています。
嬉しすぎて、何枚かプリントアウトして、家中にしばらく貼っておこうかと思うくらいです。
どうもありがとうございました!!
(了)