当初の東京オリンピックイヤーである2020年を目指し進められて来た教育改革。初等中等教育の『新・学習指導要領』作成において、最も議論されていたことは、他ならぬ『英語教育』でした。「これからの英語教育をどうするか?」ではなく、「これからの教育をどうするか?」と問うた時に、『英語』というキーワードが必然的に出てくる時代なのです。「外国に行かないから」や、「田舎で農業をやっているから」などが、英語を必要としない理由になっていたのはすでに昔の話です。グローバル化の進展に伴い、世界が日本国内に深く入り込んできているのは、皆が感じているとおりなのではないでしょうか。
2014年末頃に英・オックスフォード大学のオズボーン准教授によって書かれた論文が話題になりました。アメリカの総雇用者のうち、10〜20年後に仕事が機械によって変わられるであろう割合は47%。また、この年に小学校に入る全世界の子どもたちのうち、今は存在していない職業に就く割合が65%であると予想されています。つまり、これから社会に出て行く世代には、「今ある仕事を覚えてきちんとこなす」能力よりも、常に新しいことを「考える」・「生み出す」思考力が求められているのです。
「Japan As No.1(エズラ・ヴォーゲル, 1979)」と謳われた時代と現在とでは、世界の経済力の勢力図は変容しましたが、世界における日本のブランド力は健在です。国内の大手企業のみでなく、地方を支えるミクロ経済活動にも視点を移すと、『日本のモノづくり』と総じて称される数々の製品の高い発想力と技術力を始め、穀物、野菜、果物、お酒などといった食品の品質の高さや安全性なども世界最高レベルと賞賛されています。
そういった世界に誇るべき強みを世界に発信していける力。その『種』を、私は英語を教えることを通じて育てていきたいと思っています。
新しいことを「考える」「生み出す」思考力を駆使し、こういった『日本の強み』を世界に向けて発信していくプレゼンテーション能力、高いコミュニケーション能力を持つ頼もしき若い世代。彼らの育成のため、私たちサカイイングリッシュスクールは、一人ひとりの個性を尊重し、彼らを彼らの未来に送り届けたいと考えています。