2020年に向けての教育改革について
- 2016年1月24日
- Posted by: sakaienglish
- Category: BLOG
昨今の教育改革議論に関し、その方向性や中身について、各種セミナーや勉強会で話を聞く機会が増えてきました。
ここでは、各地での議論を元に、考えや、今後取り組んでいかないといけない課題をまとめました。
英語の授業の改革に留まらず、「2020年教育改革」は「大学入試改革」でもあります。
社会(企業)が求める力が「思考力・判断力・表現力」であるならば、当然、その企業の入社試験や面接ではその「思考力・判断力・表現力」が問われます。
大学教育は当然、各学部の専門知識の教育に加え、上記の力を育てる教育をカリキュラムに盛り込む必要があります。
また、各大学は、そういった独自のカリキュラムで学ぶにふさわしい生徒を選別するため、「思考力・判断力・表現力」を入試で問う必要があり、
大学入試でそこが問われるのであれば高校の授業のカリキュラムも「思考力・判断力・表現力」の育成に寄与するものでなくてはなりません。
同様に、高校入試にもその思想が反映されなければなりませんし、その上流教育である中学校・小学校教育においても、「思考力・判断力・表現力」は育成されなければならないのです。
10年のうちに、およそ7割弱もの仕事が今現在は存在していない仕事になるだろうと言われています。
つまり、これから社会に出て行く子供達に求められる力は、
「今ある仕事を覚えてきちんとこなす」
能力ではなく、
「常に新しいことを「考える」・「生み出す」思考力」
です。
大学で学んだことは、社会に直結します。
高校で学んだことは、大学に直結します。
小・中学校で学んだことは、高校に直結します。
この、小学校教育から社会が一本の線でつながっているイメージをしっかりと理解し、
世界を市場としている社会が求めていることに応える形で、小学校から大学までのカリキュラムが設計されなければいけません。
そしてその教育の結果が、日本の国際競争力となります。
我々サカイイングリッシュスクールも、公教育と共に「思考力・判断力・表現力」の育成に力を入れていく必要があることを再度実感すると同時に、
さらに「主体性(リーダーシップ)・多様性(課外授業やキャリア教育)・協働生(チームワーク)」の育成にも意識をおき、新カリキュラムに付加価値を加える努力を模索していかなければいけません。
また、我々が教える相手は子ども達ですが、学校や私たちのような塾からよりも、子ども達の成長に大きな影響を与えるのは他でもない「家庭」です。
子どもたちは大人の背中を見て育つと言われますが、その中でもとりわけ、両親からの影響の大きさは計り知れません。
つまり、私たち教える立場の人間が理解し、子どもたちに伝えていこうとしていることは、子どもたちだけに伝えていては不十分で、むしろ親御さんにこそ伝え、そして子どもたちにも同じ話をし、家庭内で共通の価値観を持ってもらうことが大切です。
「親御さんにも教育改革の情報を伝える、近未来像から読み解く社会が求める力についての考察を共有する」必要性を理解し、広く情報発信していこうと思います。