行き先 | オーストラリア パース |
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日程 | 2016年8月2日(金)~ 8月12日(月)(11日間) |
対象年齢 | 小4(10歳以上)~ |
最少催行人数 | 5名 |
料金 | 256,000円 航空運賃は含まれておりません。航空運賃の目安として約13~16万円です。 |
料金に含まれるもの | ・学校登録料 ・授業料 ・ホームスティ滞在費(1日3食付) ・その他学校内での費用 ・初日アクティビティ費 ・空港送迎 ・24時間サポート |
料金に含まれないもの | ・航空チケット代金 ・ETA$20 ・海外留学保険料 ・お小遣い |
プログラム内容 | (私立小中学校留学コース) 学校:Perth Individual たくさんの緑と綺麗なビーチなどの自然溢れる、西オーストラリア州の州都パース。 パース市内にあるモンテッソーリ教育の私立現地小中学校で地元の子供たちと生活します。 学校へはホストファミリーが毎日送迎してくれます。 また、市内観光や動物園などアクティビティにも参加し、英語や異文化を学び、海外での新しい発見や、たくさんの人々との出会いなど貴重な体験のプログラムです。(語学学校留学コース)学校:Milner International College of English 平日は、世界中から集まる学生と語学学校で英語レッスンを受けます。休憩時間やお昼時間になると中庭に集まる生徒たちで賑わいます。各フロアには卓球台やテーブルゲームが設置され、くつろぎのスペースとして学生が利用しています。レッスン後は学校主催のアクティビティに参加したり、お友達とカフェに行ったりと。海外で異文化を知ることや、たくさんの人々との出会いなど貴重な体験のプログラムです。 |
プログラムのポイント | ・現地校授業参加 ・オーストラリアの生活を実体験できるホームステイ ・世界最大規模を誇る公園キングス・パークや、カバシャム動物園で動物たちとの触れ合い体験。チョコレートファクトリー見学。 ・引率者による安心サポート!毎日現地からメールで報告 |
オーストラリア留学 2019
サカイイングリッシュスクール主催
「オーストラリア 現地私立校(ジュニア) / 語学学校(高校生)留学ツアー」
プログラム概要
スケジュール詳細
日付 | 午前 | 午後 |
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8/2 (Fri.) | 16:10 中部国際空港発 → 香港着 → 乗り継ぎで待ち時間 → 21:55 香港発 | |
8/3 (Sat.) | 5:50 パース空港着 → パース動物園 → 園内でBBQランチ → チョコレート工場見学 → 16:00頃 ホストファミリーと対面 → ホームステイ先へ |
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8/4 (Sun.) | ホームステイファミリーと過ごす | |
8/5 (Mon.) 高校生:語学学校 小中:現地私立校 |
(高校生) 英語レッスン (小中) 授業参加 |
(高校生) 英語レッスン (小中) 授業参加 |
8/6 (Tues.) | (高校生) 英語レッスン (小中) 授業参加 |
(高校生) 英語レッスン (小中) 授業参加 |
8/7 (Wed.) | (高校生) 英語レッスン (小中) 授業参加 |
(高校生) 英語レッスン (小中) 授業参加 |
8/8 (Thurs.) | (高校生) 英語レッスン (小中) 授業参加 |
(高校生) 英語レッスン (小中) 授業参加 |
8/9 (Fri.) | (高校生) 英語レッスン (小中) 授業参加 |
(高校生) 英語レッスン (小中) 授業参加 |
8/10 (Sat.) | ホームステイファミリーと過ごす | |
8/11 (Sun.) | 朝 ホストファミリーお別れ → 昼 キングスパーク → シティでショッピング → 夜 パース空港へ移動 → 23:55 パース空港発 |
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8/12 (Mon.) | 7:45 香港着 → 乗り継ぎで待ち時間 → 10:10 香港発 → 15:05 中部国際空港着 その後2F到着ロビーで解散 ★お迎えをお願いします |
現地レポート (日本人同行者の保護者様宛報告メールより)
8月 2日(金)・ 3日(土)
Sakai English School & La Porte International School Present
Australia Perth Tour 2019
Day1。
うだるような暑さが続き、まだ梅雨明けして1週間も経っていないことを忘れてしまいそうな今日。
いよいよオーストラリア・パースに向けて出発です!!
そして何事もなく税関を抜け、フライトまでしばし休憩。
からの早速始まったトランプ大会!いきなり一体感ある〜〜!!!
飛行機が約1時間遅れて飛びましたが、香港に無事到着。
乗り継ぎゲートまでもスムーズに移動!
オーストラリア・パースに到着!
朝5:50ごろ、ほぼ定刻通りに到着し、のんびりLanding Cardを書いたり、トイレに行ったりしていて、ゲートをくぐったのは7:00過ぎでした。
機内で朝食を食べるために電気がついたのは朝4:00。
ちなみに、夕食が配膳されはじめたのは23時過ぎでした。
みんなどれくらい寝れてるのか。。。
なのにこの笑顔!!!
みんな前向きすぎるよ!!!頼もしいよ!!!!
その後、Cityへ移動し、まずは高校生チームの、月曜日からの学校への行き方をレクチャー。
Perthのセンターから一番近いビーチ(City Beach)へ。
その後、カバシャムワイルドライフパーク(動物園)へ。
全員、コアラとのツーショット写真を撮ったあとのグループフォト。
コアラぶれぶれ!!動きすぎ!!
カンガルーとも触れ合いました!
そしてその後チョコレート工場を見学。
チョコをたらふく食べて・・・
そしてまた移動。この後ホストファミリーと対面ですがみんなさすがにお疲れです。
一人だけ覚醒してる!
ホストファミリーとご対面!!
とっても内容の濃い1日でした。
そして月曜日からは学校がスタートします!!
8月 5日(月)
Sakai English School & La Porte International School Present
Australia Perth Tour 2019
学校スタート!
小・中学生チームは現地校、Perth Individual へ。
高校生チームは、Milner International College Of English へ。
初日は、
1. Milner チームは朝8時からクラス分けのテストということで、行っても楽しくなさそう(朝早くから大変な本人たち。ほんとごめん)
2. 週明けの忙しい日に余計にバタバタさせてしまいそうで、ゆっくりお話が聞けなさそう
3. 何はともあれ、小・中学生チームが心配!
ということで、丸一日、現地校・Perth Individual チームと行動しました。
前回2014年・前々回2016年のツアーと違って、今回は到着と同時に観光、そしてその後1日ホストファミリーと過ごす日曜日を挟んでの月曜日でした。
最初の日曜日に関しての思惑としては、
1. ツアーの日程が、フライトの関係で1日伸びてるからみんなラッキーだと思ってるはず(海外生活さん、ありがとう!)
2. 結構到着初日、強行スケジュールだったなぁ。盛りだくさんで、めちゃくちゃ楽しかったけど!!(Kojiさん、ありがとう!)
3. まだ緊張している状態でホストファミリーとどっぷり1日一緒に居るのはもしかしたら苦痛なんじゃないか?大丈夫かな。
4. いや、でも、ホストファミリーもわざわざ我々を受け入れてくださった方々だからそれくらい織り込み済みのはずで、きっと何か企画してくれてたはず
5. ああ。気になるなあ。なにはともあれ、気になるなぁ。
こんなところでしょうか。
モヤモヤしながら日曜日を、私は私で楽しく過ごし、明けての月曜日です。
よかった!
結構緊張してない!!笑
みんな本当にたくましいです。
この前向きな感じ、ちゃんと見習わないとと思います。
こんな感じで、どの授業も小さいグループに分かれて、それぞれがそれぞれの作業をこなしていきます。
みんな違う進度で、複数学年が共存する環境で、大きい子やよくわかっている子が助けながら、あるいは先生が前に進むよう促しながら授業(というのでしょうか?)が進んでいきます。
子供達は、毎日、そういった環境の中で自分の作業を選択しながら、少しずつ成長していきます。
そのような学習環境で、みんなどんなことを感じたのでしょう!?
8月 6日(火)
Sakai English School & La Porte International School Present
Australia Perth Tour 2019
学校2日目!
今日は、高校生チームが行っている、Milner International College Of English (※以下 Milner) に訪問しました。
Milner は、もともと1971年に、London の Wimbledon に語学学校を設立し、その後1984年に Perth に設立された、Perthでもっとも歴史のある語学学校だそうです。
創立者の Warren Milner さんが現在も所長を務められ、息子さんである Matthew Milner さんが副所長として現在はスクールを管理されています。
5階建てのビルの中に、計30の教室があり、地上階にはカフェ、その他フロアーにコンピュータールームや卓球台などの施設もあります。
卓球の大会も開催されるそうですが、台湾からの生徒さんのレベルが高すぎて、最後の方はかなりみんなマジになってくる・・・、とMatthewさんはおっしゃっていました。笑
地上階にはおよそ200平米の中庭まであります!
ここで育てられている植物は、全て所長の Warren さんが管理されているそうです。
3階にある図書館にはかなりの本がレベル分け・ジャンル分けされて置いてあり、誰でも借りていけるようになっています。
また、毎日の新聞や、最新の雑誌などもかなりの種類が置いてあります。
授業は大きく、午前と午後に分かれます。
アクティビティも充実しています。
午前中は、文法や読解、ライティングなど、基本的には教科書を使った授業が中心で、午後からはより会話を重視し語彙力を増やしていくような授業が行われています。
常時200名以上の生徒さんが在籍しているここ、Milner International College of English。
教室も30もあるくらいですから、つまり、レベル分けがかなり細かくされているのです。
初日の月曜日、クラス分けのテストが8:00AMから行われ、クラスが割り当てられました。
午前中の、文法中心のクラスと、午後からの、Conversation 中心のクラスでは、クラスメートが異なります。
確かに、英語の4技能(Reading , Listening, Speaking , Writing)ごとで、レベル別に、しかも小さい子供達だったら年齢も加味して、細かくクラスが分けられるのがどう考えても理想だとかねがね思っていましたが、ここではそれにかなり近い形でクラス編成がされている印象でした。
用途ごとに、各教室のレイアウトが異なります。
Sakai English School + La Porte チームからの2人も、2日目ですがかなり前向きに、学びを楽しめている様子です。
いろんな刺激をもらって、
とても少ない滞在期間だけどそれを実感しながら毎日100%で行動して、
いろんな物を持ち帰って、
そして、
それがこの先の長い人生、ずっと残り続けるといいですね。
8月 7日(水)
Sakai English School & La Porte International School Present
Australia Perth Tour 2019
一般的なモンテッソーリ教育と、現在滞在中のPerth Individualでのモンテッソーリ教育のレポートです。
モンテッソーリ学校では、Grade(学年)という概念でのクラス分けがされるわけではなく、「Cycle」という、複数学年が塊になる縦割りでクラスが分けられていて、ここPerth Individualでもそれに沿ったクラス分けがされています。
・Cycle 1 は 3〜5才(日本でいう幼稚園)
・Cycle 2 は 小学1〜3年生
・Cycle 3 は 小学4〜6年生
・その上は High School (Grade7:中学1年〜Grade12:高校3年)
– Grade7+8、Grade9+10、Grade11+12
と分けられています。
High Schoolでは、基本的には上記の学年でクラスが分かれていますが、教科ごとに複数学年が合同になったり、教科が選択制だったりと、細かく編成されています。
モンテッソーリ教育では、「モンテッソーリ教育の5分野(領域)」が定義されています。
まずはベースのレイヤーに「日常生活の練習」があり、その上に「感覚教育(実際に手を使った作業から学ぶ)」があります。
またその感覚教育は、「言語教育」「文化教育」「(算)数教育」と派生し、その5分野を「モンテッソーリ教育の5分野(領域)」と呼んでいます。
Perth Individual は、いわゆるガチガチのモンテッソーリ学校ではなく、例えば「午前中はEnglish、午後からはMath」など、なんとなくの時間割が存在していて、その中で生徒たちが自分でやること(job:お仕事)を決めて取り組みます。
いわゆるガチガチのモンテッソーリ学校では、こういったラフな時間割も存在しません。1日中、「言語教育」「文化教育」「(算)数教育」のどれかの領域、あるいは複数の領域にまたがるモンテッソーリ教材を自分で選択し、そのjobをこなしていきます。
自分でやること(job)を決めて取り組み始めたら、大切なのはやり遂げること。
必ず最後まで、自分の力でやり遂げることが重要です。
モンテッソーリ教師は、教える人ではなく、そのジョブをやり遂げることを導く存在です。
そのために、例えば各作業のための教材は、子どもたちがやり遂げられる量でデザインされていたり、触りたくなるように可愛くカラフルにデザインされていたり、明確に置き場所を定義したりします。
(※整然と並ぶ教材の写真 )
「子どもには自己教育力があることを”信じ”、子どもがやりたがることを、大人の迷惑にならない方法で、心ゆくまでさせてあげられるように援助すること」
が重要なポイントで、大人目線を判断基準とせず、大人と子どもは違うということを理解していることが大前提です。
例えば、
「同じことばっかりする!」
↓
子どもは同じことを繰り返す必要があるんです。
「落ち着きがない!」
↓
子どもには動かなければいけない理由があるんです。
「さっさとしなさい!」
↓
子どもと大人のリズムは8倍も違うんです。
などです。
こういったことを、子どもから発信されるサイン、子どもを観察することから学び、体系立てて科学的に構築したものがモンテッソーリ教育です。
よく子どもたちが、遊んでいる最中に「やめなさい」と言われて中断させられたり、勝手に手出しをされたりすると、子どもは自尊心を傷つけられ大泣きしたりしますよね。
子どもたちは、自分で決めたjobを自分でやり遂げる必要があり、それを繰り返すことによってそのjobに含まれている様々な成長の要素を身につけていくのです。
なので、例えばそのjobが完了するまでは、仮に日をまたいででも、やりかけのjobに名札をつけておいてそのままにしておくそうです。
とにかく自分で決めた作業を全うすることに重きをおいているのです。
そのようにして、「自由選択」→「繰り返し」→「集中」→「達成感」を実現しています。
(※各Cycleの細かいグループに別れて作業をしている様子)
また、なんでもやっていいし、ある程度決められた場所であればどこでやってもいいわけですが(実際、上の写真のように、外の芝生に寝転がって作業している子も居ました)、
「その中にルールやしつけは存在しないのか?」と訪ねたところ、
1. 室内にふさわしい声で話すこと
2. 他の子のjobには(その本人からの許可がない限り)触れない
の2つだけは徹底的に守らせている、とのことでした。
ここPerth Individualでも、モンテッソーリ教育にのっとって「手伝っていい?」と許可を得ない限り、他の子のjobに触れることは最大のNGのひとつなのです。
なかなか日本の学校とは軸になる部分が違っていて興味深いです。
Perth Individual の High School の方は、モンテッソーリ教育を貫くことはどうしても難しいらしく、というのは、大学を受験していくためやいわゆる国の基準に基づく卒業資格を得るためには「テスト」を行わなければイケナイため、モンテッソーリ教育の特徴のひとつである、”一切のテストを行わない” というルールに多いに抵触せざるを得ないという事情があるようです。
ともあれ、自分で考えて自分で意見を述べるというスタイルの”考える”、そして”発信する”という授業がとても多く、なかなか日本とは違った活気を感じました。
8月 8日(木)
Sakai English School & La Porte International School Present
Australia Perth Tour 2019
一般的なモンテッソーリ教育と、現在滞在中のPerth Individualでのモンテッソーリ教育のレポート「その2」です。
YumiとShogoが居るのは Cycle 3 (10-12歳クラス)ですが、その下の学年のクラス(Cycle 1 と Cycle 2)の様子を紹介します。
Cycle 1 (幼稚園)クラスの様子です。
主に算数のjobに取り組んでいる様子です。様々な感覚教材を使って、各自それぞれ、仕上げるまで、黙々と集中して取り組んでいます。
Snackタイムでフルーツを食べた後は、使ったお皿は自分で洗います。この子は3才児ですが、先生に言われることもなく、自分からお皿を洗いにいきました。
そうした「日常生活の練習」がしっかり身についています。
Cycle 2 (小1〜3)のクラスの様子です。
phonics(フォニックス)のjobを行なっている様子です。読解の最初の段階の学びとして、Phonicsは英語ネイティブの小学校でも広く導入されている英語(言語)の授業です。
sentense作りのjobを行なっている様子です。年上の子が年下の子に教える様子さながら、この写真の子が私につきっきりで、このjobを指導してくれました(笑)。
「お茶出し」は、モンテッソーリ教育の特徴的なjobの一つで、たくさんの手順や道具を使うお仕事で、まさに生活に直結しているものです。
電気ケトルでお湯を沸かし、自分たちでお茶葉を選び、それぞれ単体のものとブレンドも作り、何種類ものお茶をジャーに入れ、他の子どもたちに選ばせていました。
私にも、「Would you like some tea?」と言って振舞ってくれました。
ちなみにこのお茶は、「Roogenic」という、オーストラリア原産の植物を使った、パース発のナチュラル&ヘルシー・ティーショップのものです。創業から変わらずアボリジニ・コミュニティをサポートしながら、オーストラリアの伝統の味を表現し続けているそうです。
Fremantle にあるマーケットで買えるのだそうで。
週末にでも行ってみようと思います。
Perth Individual には、カウンセラーのサイコロジスト(心理学の先生)もいます。
小学校、中・高等学校合同で、一人の先生が見ています。
何か危険を感じた時、不安を感じた時、それが学校のことであっても、勉強のことであっても、家庭のことであっても。
とにかくどんなことでも、いつでも相談できるようになっています。
学校に専属のカウンセラー(心理学者)が1人(あるいは学校によっては2人)居ることは、オーストラリア全体で、特に私立の学校では徐々に一般的になっているそうです。
1週間に1コマ、心理学の授業があります。
High Schoolのグループの今週の授業のテーマは「Respect」。
どのような振る舞いや行動、考え方や思想が「Respectful(敬意がある)」 / 「Disrespectful(敬意を欠く)」ものなのかを話し合いました。
学び手である子どもたちは、自分を、そして他者、学校、先生を尊重し、尊敬することで初めて学びのスタートラインに立つ、と彼は言います。
自分を尊重し、他を尊重することで、人に耳を傾けることができるようにもなるし、人の意見を聞けるようになったら今度は自分も臆せず意見を言えるようになるし、徐々に自分とは違う人の意見を受け入れられるようにもなります。
それが、グローバルで活躍していく人材になるためのスタートラインです。
その上で、めまぐるしいスピードで拡大していく、成長している世界のマーケットのなかで発揮できる力を身につけていくことが、今の子どもたちが求めるべき教育です。
子どもたちは興味のあることしかやらない。でもそれでいい。
「他のこともやりなさい!」じゃなく。
その興味のある分野から、どんどん世界を広げていけば良いのです。
例えば昆虫にしか興味ない子。
そこからミリ単位の大きさ、重さを学ぶことで、算数の分野であるスケールのことやメートル法を学べます。
図鑑を読むことで言語を学べます。漢字も学べるし、生息地域を知ることで地理も学べる。
もちろん、観察や標本作りを通して理科も学べます。
例えば電車にしか興味ない子。
たくさんの電車に興味をもち、見に行く・乗りに行くことで、自立し、自分で広い範囲を行動できるようになります。地理も学べます。
電車の仕組みや、部品などを知ることで、Engineering(工学)が学べます。模型を組み立てることもこれに繋がりますね。
どの会社がどこに電車を売っているかなど、世界規模のマーケティングやビジネスについても学べます。
すごく狭いことにしか興味のない子には、その情熱・熱意がすごく狭く、そして深いので、実は無限の可能性があるのです。
そういった広い視野を周りの大人が持ち、環境を提供してあげること。彼らの世界を広げてあげること。
それが、我々の使命でもあります。
8月 9日(金)
Sakai English School & La Porte International School Present
Australia Perth Tour 2019
Perth Indivisualでの、最後の授業レポート。
今回の滞在中に見学させていただいた中から特に印象深かった授業を紹介します。
YumiとShogoが通っている、Cycle 3 のクラスで、STEAM(Science Technology Engineering Art Math)の授業がありました。
STEAMのねらいは、Creatively Solving Problems。つまり、こう言った科学分野の知識や技術を駆使して、想像力をもって問題を解決する、理科のような、ケーススタディーのような教科です。
今日の課題は、今日本でも大変話題の「SDGs」に関連したものでした。
「Sustainable Living(持続可能な社会)の実現のために、今すでに世の中にあるものを調べ、発表してください」
というのが今日の課題です。
面白いのは、その後、先生から、
「ただし、紙のストローとか、プラスチックじゃないカップとか、そういうのはやめてね。あくびが出ます。私も知らないようなものを見つけて、私を驚かせてください。」
という注文が入りました。
Shogoたちのチームは、シャワー中に水を長く使いすぎると壁から無数のシリコン製の棘が出てきて、シャワールームから強制的に追い出される製品を見つけていましたww
自分たちでノートパソコンを使って調べ物をして、楽しみながらその新しくえた知識を発表する姿がとても前向きでした!
子どもたちは元来、学びに貪欲で、学びたくて学びたくてしょうがないのです。
大人にとっては無駄な行動や迷惑な行動、あるいは大人のペースや生活のリズムから外れる行動のように思われてしまうこともありますが、それ全てが彼らにとっては「新しい学び」であり、通らなければならない、経験しなければならない道なのです。
その前向きな力を、「私を驚かせて」という言葉で勇気付け、実際に見つけた素晴らしい情報で他のみんなを驚かせることで、自分で自分の学びを肯定していきます。
そうやって、自分で学んでいる、自分で自分の世界を広げている子どもたちの姿は、まさに真剣そのものです。
そのためにITリテラシー、つまりノートパソコン(あるいは少し譲ってタブレット)を使いこなす能力は必須です。
やらされているのではなく、やりたくてしょうがないのです。
「調べ学習」は、まさに彼らの世界を広げるアドベンチャーであり、ワクワクに満ちている活動です。
High-SchoolのPhylosophy(哲学)での意見の出し合い、意見のぶつかり合いも見ものでした。
(※聞き入ってしまい、そしてカメラのシャッター音が迷惑すぎて、写真を撮りそびれました(汗)
今回のテーマは以下の通りです。
Space is fast becoming a potential new source of wealth. We may be able to mine it, take holidays there, even live on spaceships for long term.
Should companies be allowed to get righ developing space when governments don’t have the money to do it,
or should they focus their efforts on fixing Earth first and try to make money that way?
<日本語訳>
宇宙は、地球に”富”をもたらす開発先として注目されています。例えば鉱物ですを採集すること可能でしょうし、あるいは休暇を宇宙で過ごすこともできます。長い期間、宇宙船に乗って宇宙を彷徨うことだってできるでしょう。
さて。地球上の企業は、もし政府にその予算がないならば、宇宙開発を進める経済活動を行うべきでしょうか。
あるいは、まずはその力を地球環境の修繕に費やしそれによって利益を生み出す努力をするべきでしょうか。
皆さんはどういった意見を持っていますか?
正解はありません。
唯一正解があるとすれば、「自分の考えを持つこと」です。
クラスからは、こんな意見が出ました。
(※念の為書いておきますが、これはGrade7+8の授業(中1+2)の授業です)
・宇宙を開発することで、それは地球を開発することによって地球の汚染を進めない訳で、つまり宇宙開発は間接的に地球の環境問題を解決する。
・太陽系以外の銀河系は遠すぎる。太陽系から一番近い恒星は約4.22光年(40兆km)離れている。到達するのに何千年もかかるため現実的ではない。
・宇宙開発に目を向けることは、地球の環境問題から目を背けることになる。
などなど。
こんな意見もありました。くれぐれも言っておきますが、みんな、超真面目です。
・月を開発することは月の環境を破壊することに繋がり、それは地球にもよくないこと。
・囚人を宇宙に送ることは良いこと
・地球がダメになってしまった今、宇宙に進出してある惑星を開拓し、その惑星がダメになってしまったらまた次の惑星を開発し、etc.、どんどん新しい惑星に移っていけばいい。
これら全て、「正しい意見」なんです。
どれも(この時点では)間違っていない。
大事なのは、まずはこう言った意見が出せること。
そして、聞き手は、この意見を受け入れること。
批判する、あるいは根拠を持ってその意見にぶつかっていくのは、その後の話です。
子どもたちには、独自の思想があり、それぞれがそれぞれの小宇宙を頭の中に持っています。
それを否定することは、その小宇宙の広がりを妨げることです。
怒鳴ったり、大きな声を出したり、止めたり、否定したり。そういったことは、多くの場合、彼らの可能性を狭めてしまっています。
色々とまなぶことの多い1週間でした。
そして、とても楽しい1週間でした!
みんな、とても刺激的で、いい経験ができましたね!!
Thank you, Perth Individual!!
OUR SCHOOL
AMA あま校
〒490-1222
愛知県あま市木田飛江ノ見71-1
(フジノ内科隣)
052-443-1061
HASHIMA 羽島校
〒501-6227
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058-392-3324